【雲南省】人生を変えるキノコ体験
2019年秋のことになりますが、中国は、
ベトナム、ミャンマー側の国境にある「雲南省」の省都 昆明にいってきました。
雲南省とは・・・
中国といっても、東京から8時間かかります。
北京や上海から飛行機で5時間。めちゃくちゃ遠い!中国でかい!
少数民族が多く辺境。中国の人から見ても、エキゾチックなエリアです。
標高が高く、高地トレーニングとしてあのレアルマドリードが利用したことも。
ベトナムやカンボジアやラオスなど東南アジアのいろんな国に抜けられるので、
中国を旅するバックパッカーにも昔から、人気。(というかここが出入り口)
山に囲まれ、コロンビアとほぼ同じ気候ということだけあり、
省都「昆明」はSpring Cityと呼ばれ、年間を通じて気温が20度!最高や・・・。
そして大理石の産地であり、
白族の住む「大理(ダーリー)」はバックパッカーの沈没地として
過去と有名なり、お洒落に進化しているそうな。(行きたかった)
↑これが大理(ダーリー)。インスタ映えするから最近は国内人気が高いみたい
雲南省は、中国中心部から離れているだけあり、
排気ガスだらけの大都市では拝めない「青空」が頻繁に見れ、
マスクなしで歩ける。これも最高。
そして雲南省といえば「キノコ大国」!
雲南省の名前を聞くだけで涎がでそうになるグルメもいるほど
ここは、きのこ天国!として有名な地。
街中には、数えきれないほどのフレッシュなキノコを扱う
「野菌」(キノコ)専門店が街中にあり、
高級食材「マツタケ」の産地としても超有名。
日本にも多く輸出されているわけですが、
現地ではめちゃ普通のキノコ扱いされてる・・!
外食していると、マツタケがあまりに普通にでてくるので、
「まじか、雲南省」となる。
▼地元の名物、鳥スープにはマツタケが普通に入ってくる。
そんなキノコ天国では、名物「キノコ鍋」が大人気!!
北京や上海でも雲南料理&キノコ鍋をだすお店はあるけど、
もぎたてな、新鮮キノコで鍋ができるのは雲南省だけ!
※ちなみにキノコ鍋には、シーズンがあり、春から9月末までがおすすめとのこと。
北陸の蟹解禁のごとく皆待っているそう。
ただ、私は大の椎茸嫌いである。
(きのこ全般好きじゃない)
雲南省なんて、なかなか来れるもんじゃないし・・・
ダメだったら違うご飯を食べよう・・・
と、勇気を出し、キノコ鍋店にいってみることにしました。
行動力大事。
そう、私の人生を変えるキノコ体験になるとは知らずに・・・・
★雲南省のきのこ鍋屋にいこう!
【一般的な流れ】
・入れたいキノコを選ぶ(写真みても全然わからん)
・ソースは火鍋屋(ハイディーラオなど)と同じく自分でつくれるシステムなので
ドリンクバーよろしく、醤油やごま油やパクチーでいい感じのタレを作れる
・烏骨鶏の鳥スープに火を着火、一度沸いてからキノコをどっさり投入
・しばし、というか、かなり待つ
【今回学んだこと】
★鍋ができるまでに時間がかかるため、飢餓状態でいくと拷問になる
★肉はオーダーせずにシンプルにキノコだけいくのがおすすめ
★スープの味見は、一切禁止!
きのこ鍋の特徴は、あらゆる種類の生のキノコをぶっこむこと。
しっかりと火を通さないと「毒成分」が抜けないため、きっちり待たされます。
味見したい・・・この15分-20分がとにかく長い・・・。
どんどんと鍋からは良い香りがしてくるので、その香りをアテにビールを飲むしかない!
でも、こんだけお腹が空いていれば、
きのこでもなんでも食べられそうな予感★
【待望の初キノコ鍋、初体験!!!】
いよいよ実食!
いい感じに煮えたマジでキノコしか入っていない鍋。
空腹限界。めちゃおいしそう・・・!
最初に待ちに待ったスープをゴクリ。
さっぱりしているのに、後から濃厚。
たくさんの茸の旨味がスープに溶け込んでいるのを感じる・・・・
っていうか、
ナニコレ、めちゃくちゃ美味しい・・・・・
まいたけ的な触感のキノコに、サクサクした触感のキノコ、
噛めば噛むほど、今までにない色んな触感が楽しめ、
口の中に旨味と出汁が広がり、めちゃくちゃ幸せ・・・!
しかし、途中で「キノコがなくなったから、足すね~!」なんてやると、
もう一度スープを足し、沸かし、加えるキノコの種類にあわせて
卓上のタイマーをかけ、それが鳴るまで、
他の具材を食べたくても20分は、待たねばならぬということが起きるので、
「もういい?キノコいっていい?」とテーブルを囲うメンバーとの
チームワークと段取りが重要になります。
中国の食事は、円卓とか火鍋とか、取り分けたり、味変したり、
みんなでコミュニケーションとりながら食べる料理が多くて楽しい。
食事がエンタメしてますね。
欧米人の一人一皿頼んで一切シェアしない文化より、
アジアのこの食文化がやっぱり興奮するのであります。
キノコ鍋第1ラウンドが終わったころには、
好みのキノコもみつかり、その子が煮えるまで
楽しみにまつほど、全然食べれてしまった。
(しかしその後日本では一度も出くわしていない。あの子は誰)
ということで今まで「椎茸キライ」といっててすみませんでした・・・
初のキノコ鍋は「肉なんて入れなきゃよかった!」と思うほど、
色んなキノコたちの出汁だけで十分楽しめました。
(驚くくらい肉が入るとスープの世界観が変わってしまう)
なんなら、また来たい。
きのこ鍋解禁の"春"に、またキノコ鍋ストリートを訪れたい!
スープを飲んだ瞬間に、
あまりの旨味のインパクトに目が開かなくなり、
首が反り返ったまんまフリーズする級の美味さ。
中国は辺境に行く度、美味しいご飯に巡りあえるすんごい国。
皆さまも是非、一度は雲南省へ!
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