【ベルリン】テクノとグラフィティの王国へようこそ。
ロシアからはじまったこの旅も、
ロシア⇒フィンランド⇒エストニア⇒ラトビア⇒ハンガリー⇒クロアチア
⇒オランダ⇒スイス⇒ドイツと9か国目まで来ました。
なんと私は、ドイツはすでに5回目。しかしベルリンは大学生ぶりの2回目。
そして、相方まさやに関しては、旅中に色んな人に出会っては
「ベルリン行きな!」「いきなよ!」「え?いったことないの?」と
言われ続けて、(もう行かなくていいよ・・・)とやや食傷気味になりながらも、
最後の最後に初めてのベルリンに上陸!
さて、なぜ今回、我々がベルリンにスイスから飛行機でやってきたかというと・・・
オランダはデンハーグのPIPにて
私はDJ、まさやがVJをしたパーティー”Tamage”で
ベルリンからパーティーのデコをしにきていた「ともちん」に
【もし来月もヨーロッパにいるなら、一緒にベルリンでパーティーやろう!!!】
とスーパー嬉しいお誘いをもらったから!!!!
↑オランダでのパーティーの話はこちらにて。
本当にDJをやっててよかったと思える瞬間があって、今でも胸がアツくなります。
参加しているみなさんも素晴らしく最高でした・・・涙
ということで、この旅の最後にテクノ王国ベルリンでDJができるチャンスができたわけです。旅を出る前はなーーーーんにも決まっていなかったけれど、
ラトビア・オランダ・ベルリンで最終的にDJができるなんて幸せだよ、あたしは・・・。
今回のベルリンでも居候。泊まるはもちろん、”ともちん”の家!
一度しか会ったことないのに、夫婦で女子2名のルームシェアに転がりこむ図々しさ・・。
(オランダ、スイス、ドイツと友人の家を渡り鳥のように渡り歩いております)
そして、さらに偶然!高円寺のDJ友達じゅんぺいくんも、
「生まれて初めての海外旅」でベルリンにいることがSNSを通じて発覚。
初の海外で、2か月だらだら旅をしている我々と
遭遇なんて、じゅんぺい君はラッキーなのかなんなのかw
またベルリンも面白そうになってきたぞー!
▼大人の遠足1:ストリートアートミュージアム「Urban Nation Berlin」集った日本人でわいわいおでかけ。まず向かったのはこちらです。
常日頃グラフィティを追っかけている、まさやと私にはたまらない美術館!
わーインベーダーだー!(建物の上のほうにあるタイル)
日本の文房具ってやっぱ最高だよね♡
さて、ベルリンといえば、カルチャー最前線の町!
ベルリンといえば、自由なアーティストたちの町!なのであります。
世界中からNYやパリにも負けじと尖ったHIPなアーティスト達が集まるのですが、
なんでか、みんなわかりますか?
それは、ベルリンという町の歴史が、まだまだ新しくて、めちゃくちゃ特殊だから。
知っていると知らないとでは町の印象が大きく変わるので、長くなるけど
簡単に歴史をおさらいしましょう!
時は、第二次世界大戦の後。
歴史を知らない日本人でも必ず知ってるあの「ヒトラー」が率いる
ナチスドイツが降伏した戦争。そう、まずドイツは戦争で負けているんです。
で、勝利したアメリカ・ソ連・フランス・イギリスらがそのドイツを4つに分割、
占領下に置かれたドイツは、東西に分かれてしまいました。
(信じられないだろうけど、これまだたった70年前のこと)
↓赤く塗られているのがソ連のエリア。
元東ドイツのため、ベルリンは赤側に位置しています。
↑青が西ドイツなんだけど、
よーく、右の赤い東ドイツを見ると、小さい青い点が見えるはず。
これ、東西にわかれたベルリン。完全に青(西ドイツ)孤立している!
壁ができてからは、飛行機で物資を送り、青(西ベルリン)人たちは耐え忍んできたんだって・・・。マジでこのベルリンという町の歴史は、映画よりも、映画の世界のようなのだ。
”東西冷戦”という名の通り、この時代は、西側のアメリカ率いる資本主義諸国と、
ソビエトが率いる東側の社会主義諸国が
ベルリンに住んでいる人からしたら「まじ勘弁してくれー」って話だよ。
でも驚くことに約30年も壁で分断されるからすごい。
その後、旧ソ連及び社会主義が崩壊に向かい、アメリカがますますパワーを増した
1989年の11月にとうとう民衆の手により「ベルリンの壁」が崩壊。👏
第2次世界大戦が終わってから、ずっと真っ二つだったドイツは1つになり、
ベルリンも1つに。(これまだ30年前の話。)
ベルリンには、資本主義にまみれた生活スタイルを捨て、
社会主義側の貧乏でそっけなーい空き地の建物を勝手に占拠して住み着く
「スクワット」(不法占拠)という文化があるのですが、
これらは、この重たい歴史の上にのっております。
「スクワット」というフリーキーな概念が、いつしかベルリンという街のDNAになり、
世界のどの町よりも自由を愛するアーティストが集まる要因になったのだと私は解釈。
そして「スクワット」的概念の表れが町中に溢れるグラフィティなのではないかと。
どうでもいい落書きから、心をつかんで離さない芸術的なものまで、
グラフィティとは玉石混合なストリートアートですが、
この訪れた美術館は、きちんとこの「グラフィティ」を”芸術活動”として推進しています。
↑このてるてる坊主みたいなロンドンポリスとかね・・・
ほんと日本にも一時たくさんあったんですよ・・・
ベルリンを制圧しまくっているクルー「1UP」もありました
▼良い子はマネしちゃいけない(けどどこか憧れる)
覆面集団1UPの活動はこちらで
とはいえこの時訪れたベルリンの街中では、
1UPよりもこのBerlin Kidsが「なんじゃこらああああああ」という
傷跡を街中に残しまくっていた感じだったな。(なんてかいてあるか全然わからんw
こちらのミュージアムは入場無料。でも、ドネーションをするのが大人のマナー!
URLはこちら!
▼大人の遠足2:Teufelsberg(トイフェルスベルク)
「悪魔の山」と呼ばれるトイフェルスベルクに到着!
ここは、冷戦時代に米&英軍がソ連(東ドイツ)を盗聴するために使用していた施設。
しかし現在では、グラフィティだらけの廃墟&観光地になっています。
ベルリンならではのツーリズム!
平和になり、要らなくなった軍事施設が今やストリートアートのキャンバス。
ベルリンの原動力は、重たい歴史の上に輝いているわけです。
じゅんぺい君も輝いているね!
さて何個のキャラクターがミックスされているのでしょうか
なぜ廃墟があるのか、
なぜグラフィティが描かれるのか、
なぜ今私たちは観光しにきているのか
それは、今が平和になったからだね。
昔はきっともっと頑丈に管理されていたことでしょう。
この白いドームには登れなかったのですが、最近ではヨガやったり、
DJパーティーやったりして、敵国の傍受をしていた施設を最大限に生かして
ベルリナーは遊んでいる模様。
いかにこの町が特殊か皆さんもなんとなくご理解いただけたでしょうか。
私はこの後の日記もなるべく「ドイツ」と表記せずに「ベルリン」と表記していきます。
すごいぜ、テクノ王国!
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